デリダ

読んだ。

デリダ (ちくま学芸文庫)

デリダ (ちくま学芸文庫)

 分かったのは、決定不可能性による二項対立関係の崩壊、非確定性とか、逸脱と混乱要素をコミュニケーションに取り組むこととか、エジプト神話言葉の発明云々のくだりまで。分かったというより、分かっていたことの確認。ここまではまずまず。
 それに関して現前と音声言語の関係も分かるものとして、失敗可能性やら反復可能性やら当たり前っぽいことを難解に言われると混乱が生じる。差延のあたりから特に際立って理解が怪しくなる。バカの壁に達した。
 脱構築とは結局、なんにか分からないまま読み終わる。この人の考えは、物事を解釈する上で、アレンジ次第では相当に役に立ちそうな考えだと思う。仕事でかんなり使えそうなのでぜひ押さえておきたいところ。