少年犯罪実名報道/葛城と古代国家

久しぶりに本を読んだ。
活字が目にまぶしい。


少年犯罪実名報道 (文春新書)

少年犯罪実名報道 (文春新書)

同居人の本棚から拝借。
問題のルポルタージュを読んでいると通り魔をした少年の生い立ちや環境に対して、
著者の同情の気持ちが見え隠れする。
「読み終わったあなた方はこの少年を糾弾しますか?」
と、文章で投げかけているわけではないが判断を我々にゆだねられている印象を受けた。


この本を読んでから裁判員制度を考えると判例で硬直化した裁判所に風穴を空ける上で、
裁判員制度はきっと有用な制度であると思える…かな?



葛城と古代国家 (講談社学術文庫)

葛城と古代国家 (講談社学術文庫)

古事記日本書紀系図とあわせて読み進めていくと、
結構、葛城地方の一族から臣下に下ったり、嫁いただり、戦争したり、
と、一体、この豪族達はなにもんなんだ?と言うのが疑問になったり、ならなかったりする。
とにかく、奈良時代以前の日本の権力闘争を知る上で重要な一族なんだけど、
この本は葛城さんたちはこういう素性の人たちじゃないですか?と仮説を立てた本。
記紀を知っていると面白い。
知らないと眠くなる一冊。