古事記の読み方
読んだ。
古事記の読み方―八百万の神の物語 (岩波新書 新赤版 (864))
- 作者: 坂本勝
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/11/20
- メディア: 新書
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古事記が書かれた歴史的背景や古事記の世界観など手っ取り早く、手堅く知るにはよいと思う。
一夜孕みを初めに同じモチーフを少しずつ変化させながら繰り返すことについて、神聖な出来事から世俗的な内容へ変容していくことの理由をちょっと考えた。コントの進め方で、例えば故障中のシャワーを使わなくてはならず、知らずに来た一人目の中本工事、二人目の郄木ブーが普通に温度調節が運よくできて無事に使え終えて、同じく三人目のいかりや長介で熱湯を被って笑いを誘うような感じだろうし、音楽なら一つの伴奏をモチーフとして、少しずつ変化を加えて盛り上げると言ったところだろう。雄略紀のそれは、男が一晩に7回も中に出してそれでも妊娠させてたのに実に覚えがないと嘯く様が、ニニギや大物主のそれと比較するとその姿が俗っぽくて笑いを誘うのだろうが、問題はなぜそういった世俗的な内容に、聖婚のモチーフが変わることができたのか?ということである。
雄略天皇のそれは祭式と切り離した世俗の行為だからか?時代が進むにつれ、政治の上で、宗教的な祭式の持つ重要性が下がったからなのか。これは日本書紀の話だが、これと同様に古事記では王権の恥ずかしい過去もあけすけに書く。普通だったら、王権の権威が下がるないようは恥ずかしくて隠したい。
とにかく詳しいところはよく分からないが、こういうことがかけるのは、今考えたような単純なことではないと思う。ちょっと調べようかと思った。