今日の日報抄

先週末の柏崎港で釣り人が立入禁止地区で
高波に飲まれる事件があった。
今日の日報抄はこのことを話の枕に、
海釣りは貴重な観光資源なのだから、
官民話し合い上、観光客誘致のために
立入禁止を解除してはいかがと提案していた。


話の飛躍というか、こういった思いつきのこの発想は
責任のある報道機関の話すところとしてありえない。
思いつくまま3つ反論。


まず、港湾の立入禁止地区に入る釣り人のマナーの悪さ。
これって建造物不法侵入?罰金刑くらいの犯罪?
社会の公器を自認しているならこれを第一に指摘するべき。
釣り人が立入禁止地区に入り込むことを
行政が黙認しているから云々はお門違いも甚だしい。
この論理なら、万引きを放置しているから、警察が悪い。
万引きされるような店が悪い。といえる。
普通は万引きする奴が悪いと考えるだろう。


次に、自然と向き合って遊ぶことのリスクについて。
立入禁止は危ない場所。
禁止事項はそれなりの理由がある。
この新聞はそういった指摘ができない。
釣り人の装備や場所選びなどリスクの背負い方についての言及の有無は?
これを見る限りない。


最後、多量の釣り人が来ることで
港湾設備の本来業務に支障が生じる点について。
人数が増えれば、比例して底辺も増える。
底辺が増えれば、マナーも下がる。
官民の強力でケアしきれるか?
ケアするための人件費や人間など施設の負担にはなりやしないか?
釣り人を呼び込むことで、設備の本来業務に支障が出たら、
それこそ使いたい時に使えない、税金の無駄遣い。本末転倒だろう。


つうことで、今日の日報抄の毒電波は☆3つ。