43日目

だいぶ陽が落ちるのが早くなった。
6時半になると、街頭の灯りを頼りに
ボールを追わなくてはならない。
蝉の声に入れ替わって、
秋の虫の声が増えてきている。
昼はまだ温い。
でも、もう秋。


ところで、グランドのはじからはじまで、
リフティングしながらまっすぐ移動しようと試みた。
中ほどで挫折する、
まっすぐに進めない。


読んだ。

彼岸過迄 (1978年) (新潮文庫)

彼岸過迄 (1978年) (新潮文庫)

一対一の人間関係を何層も描くことで、
物語の中心人物の関係性や内面性の深いところが
見えてくる仕上がりになっていて面白い。
型抜きのように段階を踏んで型を抜ききるような感じ。


しかし、この人の書く主人公は意気地がなくて、
いらいらさせられる。


同居人は日曜に帰ってくるらしい。