美術の本

芸術の秋ということで、美術史のお勉強。
ずっと前に買って本棚の肥やしになっていたのを
入院の暇つぶしに一気読み。

名画を見る眼 (岩波新書)

名画を見る眼 (岩波新書)

続 名画を見る眼 (岩波新書 青版 E-65)

続 名画を見る眼 (岩波新書 青版 E-65)


インプットもアウトプットしないと身につかないのでつらつらと。
古典主義 ←歴史、神話とかキリスト教モチーフな画。モチーフをいかに描くが大事で、画家の内面は関係ない
ロマン主義←もっと自由に、フリーダム。画家の感情やインスピレーション、内面を重視・画に反映
写実主義 ←画家の内面は置いといて、それより実物に即して描きましょう。
印象派  ←実物の見え方って光の加減だから画家はそれを分析して描くだけ。画家は光の具合を掴み取るマシーン。画は平面化・光の印象に埋もれて輪郭は消滅。
後期印象派←光の具合に溶け込んで見えなくなってしまった輪郭を復活。セザンヌとかは形態を円錐と円柱と円で捉えようとしたりでキュビズムのヒント。
野獣派  ←画は見たものを表現する道具じゃなくて、もの見て揺れ動く心を表現するものと位置づける。心の動きを原色の強烈な色彩を用いて表現。
キュビズム←写実ってことは見たものの一面だけ写し出すだけのことで必ずしも形態のすべてを捉えていないわけ。とりあえず、見たもの全部、平面図にして画面に再配置。心の揺らめきに従って再構成。
抽象   ←よく分からない。もう一回読まないと分からない。


どうもメインストリームに対するカウンターカルチャーとして、いろんな主義や派が発生しているそんな具合。
古典→ロマン→写実、ってのは割と厨二病高二病→大二病的で理解できる流れだけど、
印象派の光の具合を分析・切り取って…ってこの流れの中ではかなり異端で画期的。
なんか、19世紀末期の科学的なアプローチを絵画でも…ってのが下敷きにあったらしい。
印象派を下敷きに様々な表現方法が後に誕生→本日に繋がる。
そんな感じでお勉強。