道草

読んだ。

道草 (岩波文庫)

道草 (岩波文庫)


夫婦の関係、親類関係、仕事、
そういったものの行き着く先は
金の問題であると言いたかったのか?


島田元夫婦や比田夫婦、兄、妻の父、
当然、健三も困っているが、
この話で金に困っていないものはいない。
だれもが年齢を問わず困っている。
困るきっかけは様々。
金の問題は生きている限り片付かない問題のように見える。
単純に読むと、このように年を取っても金の問題はついて回る…
そういうところで、落着いてしまう。
きっと、読みが甘いだろう。


健三は学問の牢獄も変わって、
金欠と夫婦仲の悪さの牢獄に捕らわれるが、
学問の牢獄でできたように、この二つの牢獄を礎にして、
主人公は未来に何を築くことができるだろうか?
それが、未来に立ち位置を持つ主人公が語る
「金の支配を受けない真に偉大なもの」のことか?


夫婦のわだかまりや行き違いはリアルが書かれていて、
まるで同居人とのやりとりを見るようで、嫌な汗をかいた。



渋滞について
ビッグスワンから弁天線の橋の手前を起点に大渋滞。
普段なら5分もかからない道路に40分もかかった。
腹が立ったので原因を見てやろうと思い、
横道に逃れず進んだら、片側2車線のうち1車線を潰して、
下水工事をしていた。
幹線道路なのに…
行政が渋滞を誘発してどうする。
この工事の計画立てた奴はバカだ。