言葉と国家

ことばと国家 (岩波新書)

ことばと国家 (岩波新書)

子供が母語を獲得するにあたって
母親の話す言葉がなんであるかが重要になるわけで。


つまり、母親が話す言葉がその子供の普段使う言葉となり、
思考を行う際に用いる道具としての言語になるのが、
今現在の自分を含む若い世代といわれる者の語彙やセンテンスの貧弱なことは、
子孫を育てて、世代を続けてくことを前提にすると
いずれ負の連鎖として下の世代に蓄積される問題に繋がると思われる。


学校で正しい日本語の使い方を教えたとしても、
ネイティブな意味で母親から伝えられる言葉遣いは
その人の中で量と質いずれも絶対的な重さを持つことは当然で、
これを何かの力でどうにかしようなんて無理な話で、
負の連鎖のつながりは強固なまま、
言葉の力の格差は今後より一層大きくなり、
思考を司る言語の力の差が
直接、教育の格差に結びつくとは言えないと思うが、
仮になんらかの相関関係を持っているとすれば、
学力の差は広がっていくのではないかと考えた。


結論は、嫁さんはきちんとした言葉の人を選ばなかった自分が悪かった。